2つのギャラリーで開催されるこの度の個展。nap galleryでは、代表作ともなっている住宅街の空撮によりスコーネ地方を。TSCAでは、東京の住宅街を地上から切り取った作品を、10年前の未発表作品と共に最新作を展示。天と地、対極にありながらも本城直季のフィルターを通して一対になる2会場での作品をこの機会にぜひご高覧下さい。
本城 直季
1978年東京生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。コミュニティーや人の介在を背景に生じている景色や建造物を、自然界において観察される一つの表現型として撮影。フィルムへのこだわり、4×5判カメラの煽り、空撮、世界へ及ぶ広範なロケ地選定など、構築的に積み重ねられた要素が現すその柔らかな絵で注目される。写真集『small planet』で第32回木村伊兵衛賞を受賞。主なコレクション先としてメトロポリタン美術館、ヒューストン美術館がある。