これまで「祖国に根を下ろす」方法の検証として、「土地と人の結びつき」というテーマのもと、国内外各地の土着の祭や風習のフィールドワークを重ねてきた。
この春と夏にベトナムで行なったフィールドワークの中で、江戸時代に異国の地で永い眠りについた、ある一人の日本人の墓と出会った。 墓は、北東10°、日本の方角を向いており、たくさんの生命に囲まれながら広大な田んぼの中にポツンと佇んでいた。 この出会いを通して、「自分の骨をどこに埋めるのか」という大きな問いが生まれる。この問いは、帰属意識を始め、人々の心理の奥底にある様々なものを映し出す。
近年、コミュニティー間で起こる摩擦を緩和する方法の一つとして、自己のコミュニティーの文化や常識の客観的な認知が重要な鍵を握るのではないかと考えてきた。
今回の展覧会では、「骨をうめる」というテーマのもと、人々の中に眠る「帰属意識」に焦点を当てることによって、新たな切り口を展開する。
スクリプカリウ落合安奈
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「骨を、うめる」
11月30日(土) ー 12月15(日) ( 月・火 休廊 )
12:00 ー 19:00
※ 展覧会期間中は日曜日もオープン致します。
※ 映像作品についての販売等のお問い合わせは、メールより承っております。
共同開催
「 mirror 」
11月30日(土) ー 12月15日(日) ( 月・火 休廊 )
12:00 ー 19:00
Bambinart Gallery
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